試練を耐え忍ぶ人は幸いです。
──ヤコブの手紙1章12節
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新約聖書には福音書の他に21通もの手紙がありますが、それらは教会に起こった問題に対処し、正しい福音を教えるためや、あるいは人々を力づけるために書かれています。
ヤコブの手紙はその中でキリスト者の行いについて教えていますが、その最初と最後に述べられているのは「忍耐」についてです。
「信仰が試されることで忍耐が生じる(3節)」と言われるように、忍耐が必要となるような現実が目の前にあるときこそ、私たちの信仰を通して神様からの呼びかけを聞くときなのだと勧めているのです。
「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む(ロマ5:2-3)」とパウロも言っています。
たとえ私たちの目の前にあらゆる苦難が立ちはだかろうとも、それによって私たちの信仰はより一層強められ、希望へとつながる道が必ず残されているという幸いがあることをみ言葉から聞いてまいりたいのです。
(20200419週報記載)
……今週の黙想とは……
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。
あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。