2020年5月27日水曜日

今週の黙想文(マタイ14:26)

安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。
──マタイ福音書14章26節

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キリストのみ言葉は、私たちに真理を示し、信仰を通して慰めや平安をもたらすものです。
しかし私たちはしばしばそうして与えられる良いものばかりに目を奪われ、いざ目の前に苦難が訪れたとき、神様を見失ってしまうことがないでしょうか。
弟子たちも船の上で嵐に遭っていた時、近づいてこられたキリストを「幽霊だ」と思ってしまいました。
キリストは嵐の中を歩いてこられるのです。嵐を止めてから凪の水面を渡ってこられるのではありません。
弟子たちが嵐の中で声を聴いたように、苦難の中にこそ響いてくるみ言葉が、その苦難を乗り越えさせる信仰と、まことの平安を与えるのです。
ペトロはキリストだとわかると、嵐がおさまる前に「水の上を歩いてそちらに行かせてください」と願いました。
苦難の中にあってなおキリストに信頼し、近づいてくださる主に私たちも踏み出すとき、そこには救いの御手が必ず差し伸べられるのです。
苦難と悩み苦しみの中にあるときにこそ、嵐の中であなたに近づいてくださっているキリストを捜し求めましょう。

(20200524週報記載)

……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れていただく機会として用いてくだされば幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。