2020年10月14日水曜日

今週の黙想文(ルカ15:6)

『見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください』
──ルカ福音書15章6節

† † †

キリストのもとに徴税人や罪びとたちがやってきたことに、ファリサイ派の人々は不平を言い出しました。
するとキリストは失われた羊についてのたとえを通して、心を分かち合うことの難しさを語られました。
近年では特に一人ひとりの孤立が問題とされています。
私たちは他者との関わりから離れれば離れるほど利己的になり、自分の思いを優先するようになるからです。
ですから、他の人の心を想像することや、慮ることを忘れてしまわないようにとキリストはたとえを語られたのです。
直前で「聞く耳のある者は聞きなさい。(14:35)」と言われているように、キリストの言葉に耳を傾ける信仰のゆえに、私たちは互いに心を分かち合う関係に生きてまいりたいと思います。

(20201011週報記載)


……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。