2021年12月1日水曜日

今週の黙想文(マタイ21:5)

『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる。』
──マタイによる福音書21章5節


† † †

ロバに乗ってエルサレムに入られたイエス・キリストは、群衆たちの「ホサナ」という歓呼の声に包まれました。
いよいよ今週から教会暦が新しくなり、待降節に入りました。
キリストを待ち望む季節としての歩みが始まります。
私たちはキリストがこの世に来られたクリスマスに対しては「おめでとうございます」と祝いと喜びをもって迎えることが出来ますが、この世の終わりに再びやってくる再臨のキリストに対してはどうでしょうか。
群衆たちはキリストをホサナと喜んで迎えましたが、その果てには「十字架につけろ」と叫ぶことになりました。
私たちが終末を迎える時、神様の御前に喜んで立つことが出来るのか、それとも自らの罪を悔い改めなかったことを後悔するかは、御言葉を聞く今日のわたしたちにかかっています。
キリストの十字架の赦しは、私たちへの先行する救いです。
もし私たちが、赦されているのだから悔いる必要がないと思ってしまうなら、自らの願った救いを得られなかったがために十字架につけた群衆たちと同じ罪を背負うことになるのです。
キリストが来られるとき、ホサナ──「主よ、救ってください」と喜びの声を上げられるように信仰生活を歩みたいものです。

(20211128週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。