救われる者には命から命に至らせる香りです。
──コリントの信徒への手紙 二 2章16節
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パウロは私たちの信仰を「香り」として表現しています。──コリントの信徒への手紙 二 2章16節
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香りは意識していなくても嗅がれていくものです。
ですからわたしたちの人となりを通して、「キリストを知るという知識の香り」は、たとえこちらが働きかけることがなくとも自然と香っていくものでもあるのだというのです。
昨年度は何名かの教会員のご葬儀を執り行いましたが、どなたにおいても、その生涯の歩みが信仰と深く結びついているものであったことを思い起こしました。
説教を聞いたある遺族の方が「先生のお話を聞いたことで、やっと祖母がなぜあれだけ優しかったのかがわかりました」と仰られたことを思い出します。
わたしたちの命が天に召されてなお、キリストを証しする香りとして用いられることがあるのです。
わたしたちの命がキリストによって救われているように、わたしたちに関わる人々の命をも救いへと導く香りとして用いられるようにと祈りたいと思います。
(20230205週報記載)
……今週の黙想とは……
日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。
あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。