わたしたちは、祈りと御言葉の奉仕に専念することにします。
──使徒言行録6章4節
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キリストの昇天と聖霊降臨の出来事が起き、キリスト教会がこの世に誕生しました。初代の教会は人々の群れであり、彼らの世話は12人の直弟子たちが行っていました。──使徒言行録6章4節
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集会の準備から食事の世話、悩み苦しみに対する相談など、多岐にわたっていたことだと思います。
多忙を極める中、弟子たちは迷い苦しんだことでしょう。
キリストの弟子としての本来の働きとは何かということを改めて捉えなおすことになりました。
それが「祈りとみ言葉の奉仕」であったのです。
この使命を全うする直弟子たちが、今でいう牧師の働きにあたります。
そして、弟子たちが教会に集う人々から選んだ世話役が教会の役員にあたるという考え方から、役員就任式でこのみ言葉が読まれるようになったのです。
しかしここで教会の中の働きのすべてを役員だけが担うことになったわけではありません。
元々初代教会ではそこに集うすべての人が「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった(2:42)」からです。
牧師や役員だけでなく、教会に集う全ての人に与えられているこの働きがあってこそ、教会という群れ全体が生き生きとしたものになるのです。
(20230219週報記載)
……今週の黙想とは……
日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。
あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。