2023年3月1日水曜日

今週の黙想文(マタイ6:34)

だから、明日のことまで思い悩むな。
明日のことは明日自らが思い悩む。
──マタイ福音書6章34節


† † †

最近見たニュースに恐ろしい記事がありました。
映画を2倍速にして見ることで普通の速度で見る時間を使って2本見ている人がいる、という記事です。
これをタイムパフォーマンス、略してタイパが良いとして最近多くの人々が行っているとありました。
タイパを重視し、そこにある行間や情緒を切り捨てて情報だけを受け取ることで知ったつもりになることほど、恐ろしいものはありません。
しかしそれほど昨今の世の中の人々は時間に追われているということでしょう。
私たちはあまりにも明日の出来事に目を向けすぎて、今日この時を大事にすることを忘れてしまってはいないでしょうか。
キリストもまた、今日この時に目を向けて生きることの大事さを語っています。
行き当たりばったりで生きることを勧めているのではなく、今を生きるということは、今日を過ごす私たちのいのちが神様によって与えられていることの恵みに目を向けることだからです。
私たちの明日のいのちが今日と同じように与えられるかは神様にしかわかりません。
明日のことを考えず、今日という日が何をするためにあなたに与えられたものなのか、考えることから一日を始めてみましょう。

(20230226週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。