2023年7月26日水曜日

今週の黙想文(マルコ6:31)

イエスは「さあ、あなたがただけで人里離れた所へいって、
しばらく休むがよい」といわれた。
──マルコによる福音書6章31節


† † †

賀来周一先生が信徒の友に「信仰者とこころの健康」と題して紹介されていました。
先生は「いい・加減」のすすめと題して、まじめな人間ほど次の5つの事柄によって駆り立てられて生きているそうです。
「完全であれ」「努力せよ」「他人を喜ばせよ」「強くあれ」「急げ」の5つです。
これに支配されて全力疾走すると、「燃え尽き症候群」になるといわれます。
これを防ぐには、「いい・加減」という意識の上で「ここまでにする」「これをするだけでよい」「自分が喜んでよい」「自然にふるまってよい」「時間をかけてよい」という5つのおまじないを自分にかけてあげればいいと教えておられます。
キリストもまた、宣教へと向かって帰ってきた弟子たちに「休む」ことを命じられました。
一生懸命に、しかし燃え尽きることなく神様の働きを担うために、休んで自分の状態を振り返ることの大事さを教えておられます。
人に寄り添い、人のために動いたら、自分に寄り添い、自分の行いを振り返り、悔い改めと休息のとき持つこと。
そのサイクルを通してこそ、キリストのために生きる歩みが整えられていくのです。

(20230723週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。