2023年9月20日水曜日

今週の黙想文(ルカ7:14)

そして、近づいて棺に手を触れられると、
担いでいる人たちは立ち止まった。
──ルカによる福音書7章14節


† † †

死にたいと言った人への対応は「TALK」であるとTV番組で紹介されていました。
まず、心配していることを伝える(Tell)こと、
どうして死にたいのかを訪ねる(Ask)こと、
そのつらい気持ちを傾聴(Listen)すること、
そして安全な場所(必要な助け)を確保(Keep)すること、
だそうです。
聖書が語るキリストの姿は、これを体現しています。
一人息子を亡くした母親の葬列を見たキリストは憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言って、葬列の行進を止められます。
母親が喪主であることから、彼女はたった一人の家族を亡くしたことがわかります。
泣くことしかできない状況の中で、キリストは「泣くな」と言われます。
なぜならキリストこそが死の悲しみに深く傾聴し、死の行進を止め、その先で復活という新しい命をお与えになる方だったからです。
キリストは死の悲しみの只中にある一人一人に寄り添い「もう泣かなくともよい」という言葉をもって、私たちをいのちの希望へとつなぎとめてくださるのです。

(20230917週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。