2023年10月25日水曜日

今週の黙想文(ルカ22:62)

主は振り向いてペトロを見つめられた。
ペトロは、……外に出て、激しく泣いた。
──ルカによる福音書22章62節


† † †

ペトロがキリストを裏切る言葉を三度も繰り返してしまった時、キリストが彼を見つめられたとルカ福音書は記しています。
その時、彼はきっと、3つの意味で泣いたのです。
一つは自分が「死ぬまで離れない」と熱く誓ったはずの主がたった一人で十字架へと引かれていく惨めさによって。
一つはその惨めさの中に送り出したのは自分の裏切りであったことの後悔によって。
そして最後に、彼は思い出したのです。
ペトロが裏切る予告を告げた後、キリストはこのように言われました。
「しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。」
このようなキリストの深い赦しと憐れみを思い起こしたからこそ、弱いペトロは涙と共に悔い改めへと導かれていきました。
神様は私たちに、自分の弱さと向き合わせようとされる時があります。
しかしその時に、確かに私たちを支えてくださり、悔い改めを通して、より深い強さへと立たせてくださるのです。

(20231022週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。