2024年1月10日水曜日

今週の黙想文(2コリ6:13)

あなたがたも同じように心を広くしてください。
──コリントの信徒への手紙 II 6章13節


† † †

元旦から石川県能登で大地震が起きました。
被害に遭った方々のために祈りたいと思います。
天災や理不尽な出来事はこの世に溢れています。
そこに巻き込まれた時、「神は自分を救ってはくれない、神などいない」と神を呪う人を見かけます。
確かに神様はそうして悩み苦しんでいる人のために、奇跡や超常現象を起こして救うことはほとんどありません。
それは、神様が悩み苦しむ誰かを救おうとするときには、その人の周りにいる人を使って助けようとされるからです。
あなたが苦しんでいる時、優しい言葉をかける人がいて、手を差し伸べてくれる人がいる。
その人を通して神様の働きと救いが差し伸べられていることを見いだせるように、神様はかつて、イエスという人間としてこの世で人を救うという姿を見せられたのです。
パウロもまた、「心を広く」することを求めています。
ここでコリント教会の人々は「心が狭くなって」いたからです。
この狭いというのは「空間・余地がない」ということです。
神様の働きを見出し、受け入れる余地を作ることの大切さを思います。
苦しい時にこそ神様を呪うのではなく、あなたを助けようとしている人の声に耳を傾けられるように、心を広く保ちたいものです。

(20240107週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。