2020年4月1日水曜日

今週の黙想文(ルカ10:2)

収穫は多いが、働き手が少ない。
だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。
──ルカ福音書10章2節

† † †

牧師が足りない、教会員が増えないという話題を今年になって何度聞いただろうかと思います。
そのような教会の現実の中で、私たちはどうしても「働き手が少ない」という言葉にばかりに目が行ってしまいます。
弟子たちがここでキリストによって遣わされていったのは、まだ信徒でない人々と関わって発掘する、地道で先の見えない働きのためでした。
そしてキリストは「収穫の主に願いなさい。」と続けられています。
神ご自身から全ての権能を受けていながら、キリストはその力を振るわれるのではなく、祈ることを弟子たちに教えられるのです。
なぜなら、誰かが働き手とされていく奇跡は、最終的には神様ご自身が彼を送ってくださることによって起こるからです。
わたしたちが問題に取り組むときにも、あらゆる手を尽くした果てに、神様にすべてを委ねる祈りへとたどり着くのだと思います。
「収穫は多い」というキリストの言葉にこそより頼んでまいりましょう。

(20200329週報記載)
……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れていただく機会として用いてくだされば幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。