2020年4月8日水曜日

今週の黙想文(2テモテ1:7)

神は、おくびょうの霊ではなく、
力と愛と思慮分別の霊を
わたしたちにくださったのです。
──第二テモテへの手紙1章7節

† † †

パウロは自らの命の終わりが近づくなか、テモテを力づけるために手紙を書いています。
弟子たちの裏切りと迫害に対する力強い励ましを思い起こすとき、誰しもにとって最大の怖れは死の恐怖にあることがわかります。
世界中で新型コロナウイルスが蔓延し、感染した人が数日で亡くなる現実が報道されています。
キリストが十字架を通して私たちに与えてくださった永遠の命の約束は、私たちの地上の命をないがしろにするためではなく、より一層希望に満たすものです。
パウロは獄中ですら祈り、手紙を書き続け、多くの信徒たちを力づけていきました。
それは、パウロが死の淵にあってもいのちの希望に満ちていたからこそ出来たことです。
家から一歩も動くことができなくとも、私たちもなおキリストのために出来ることがあります。
キリストの霊は、力と愛と思慮分別をもって、死の恐怖にさいなまれている誰かを救うために、私たちを押し出していくのです。
絶えず祈り、関わりを保ちましょう。

(20200405週報記載)

……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れていただく機会として用いてくだされば幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。