2020年4月15日水曜日

今週の黙想文(ルカ24:15)

話し合い論じ合っていると、
イエス御自身が近づいて来て、
一緒に歩き始められた。

──ルカ福音書24章15節

† † †

エマオへの途上で復活のキリストが近づかれた時、二人には誰なのかわかりませんでした。しかもキリストであることが分かった瞬間に「見えなくなった」というのです。
復活したキリストはマリアに「わたしにすがりつくのはよしなさい。(ヨハネ20:17)」と言われました。それは、マリアが復活を単にこの世での甦りと同じものだと捉えていたからです。
永遠に生きておられるキリストは、私たちと共におられます。見ることも、触れることはできません。しかし確かにキリストは私たちと関わりあってくださいます。
私たちはその時、心が燃えるような希望と信仰に満たされるのです。
キリストの死を聞いて意気消沈していた弟子たちは心燃えてエルサレムへ引き返しました。
マリアは立ち上がって弟子たちに復活を告げに行きました。
私たちの眼前には重苦しい現実がありますが、しかし私たちは信仰によって立ち、信仰の目を通してキリストを見、キリストが切り開いてくださった希望、そこにキリストが共におられるという慰めにこそ目を向け、心を寄せたいのです。

(20200412週報記載)


……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れていただく機会として用いてくだされば幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。