2020年5月20日水曜日

今週の黙想文(ルカ13:5)

言っておくが、
あなたがたも悔い改めなければ、
皆同じように滅びる。
──ルカ福音書13章5節

† † †

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい続ける中で、神はどこにいるのかという問いに答えようとする本をある牧師が出していました。
その中で、ルカ13章の初めにシロアムの塔の倒壊によって犠牲になった人々についてのキリストの言葉を引用していました。つまり、この悲劇に対して誰が悪かったのかを追及することが重要なのではないというのです。
C.S.ルイスは痛みを神の「メガホン」だと言いました。
キリストが十字架の苦しみを通して、私たちの痛みの中に入ってこられたのです。そしてその慰め深い事実を、私たち自身が感じる今の心や身体の痛みのゆえに思い起こしたいのです。
「皆同じように滅びる」とキリストが言うのは、あなたが神様にこそ信頼を置き、悔い改めて永遠の救いへの道を歩みだしてほしいというキリストからの愛ある呼びかけなのです。
キリストは私たちのために復活し、あらゆる苦しみの中に立ち、死をも乗り越えてくださいました。そしてその永遠のいのちを私たちに分け与えてくださるのです。
その救い主の言葉にこそ耳を傾けましょう。

(20200517週報記載)

……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れていただく機会として用いてくだされば幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。