2020年6月17日水曜日

今週の黙想文(使3:26)

それは、あなたがた一人一人を悪から離れさせ、
その祝福にあずからせるためでした。
──使徒言行録3章26節

† † †

この世界のすべてを神様が造られたのであれば、悪や悪魔はどうして存在するのでしょうか。
アウグスティヌスという神学者は「悪は善の欠如である」と言っています。
悪が個別に作られたのではなく、善がないという状態を悪と表現したのです。
それでは悪魔はどうでしょうか。
ヨブ記では悪魔がヨブを誘惑しますが、神様はそれを許可しながらも「ただし彼には、手を出すな」と言われるのです。
私たちの目にはこの世で悪が際限なく猛威を振るっているように見えることがあるかもしれませんが、驚くべきことにそれすらも神様の御心のうちにあると聖書は語るのです。
神様は悪魔を通してヨブに問いかけさせ、最終的に悔い改めさせて祝福を与えられました。
神様は今日もあなたが悪から離れ、祝福を受けることを願っておられます。そのためにキリストを遣わして語られました。
たとえ全ての道が悪と誘惑に満ちていようとも、聖書の言葉は確かにあなたを神様の祝福へ導く道なのだと教えています。
だからこそ、キリストの言葉は「福音(GoodNews/善い知らせ)」と呼ばれるのです。


(20200614週報記載)

……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。