2020年7月29日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ14:1)

神を信じなさい。
そして、わたしをも信じなさい。
──ヨハネ福音書14:1

† † †


神を信じる、という言葉は、神の存在を信じている、という意味で使われることが多いかもしれません。
しかし、これは妙なことです。
たとえば友人を信じると言ったときに、友人の存在を信じる、という意味にはならないように、神様に対しても同じことが言えるはずだからです。
このことからわかるのは、私たちにとって目に見えないものに信頼を置くということがいかに難しいかということです。
それは、2000年前の人々にとっても同じでした。
だからこそ神は一人の人間イエスとして生まれ、ご自身を顕されました。
十字架にかかられる前の晩、キリストは弟子たちに最後の説教を始められます。
その一言目に語られたのが今日の御言葉です。
神は私たちと関わりのないところでただ存在しているわけではない、確かに私たちと共に生き、関わっておられる方なのだということを、万感の思いをもって伝えようとしておられたのです。
私たちが神様を「信じる」とは、神でありながら私たちと全く同じいのちにおいて喜び悲しみ、悩み苦しまれる方であることを受け止めることなのです。

(20200726週報記載)


……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。