2020年7月8日水曜日

今週の黙想(エレミヤ20:13)

主に向かって歌い、主を賛美せよ。
──エレミヤ書20章13節

† † †

驚くべきことに、エレミヤがこの言葉を語る直前には神に対して嘆く言葉が重ねられています。
真実の未来を預言したにも関わらず人々からは嘘つきと罵られ、絶望を嘆いている次の瞬間に、彼は神にむかって賛美をするのです。
聖書にはこのような逆転がしばしばみられます。
そこには、神の正しさにこそ信頼を置き、あらゆるマイナスの出来事が必ずプラスにつながると信じる信仰があるのです。
キリストは十字架の上で死なれましたが、復活して永遠のいのちを受けるものとなりました。
ここには、私たちにとって最も深い悲しみである死に寄り添いつつ、永遠のいのちへと生かしてくださる慰めと希望があります。
逆にその約束された救いがあるからこそ、私たちは目の前にある苦しみに向かい合っていけるのだと思います。
拭い去れないコロナ禍の現実の中にこそ、それを通して私たちに神は何を語ろうとしておられるのかを、神の正しさと愛を通して聞いてまいりましょう。

(20200705週報記載)

……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。