2020年9月30日水曜日

今週の黙想文(エレミヤ3:13)

ただ、お前の犯した罪を認めよ。
──エレミヤ書3章13節

† † †

旧約は裁きと罰の神、新約は赦しの神とよく言われます。
それゆえ別の神のように見えるかもしれません。
しかし確かに旧約には赦しの神が表されているのです。
キリストは神による罪の赦しを前面に押し出しましたが、罪をなかったことにはせず、悔い改めを人々に語りました。
裁かれ罰されることを思うと、罪を認められる人はほとんどいないからです。
だからこそキリストは、恵みと慈しみのゆえに赦しが先行し、そこから悔い改めを求める神を語ったのです。
しかしそれはキリストが造り出した神観ではありません。旧約聖書の神様の再発見だったのです。
「イスラエルよ、立ち帰れと主は言われる。わたしはお前に怒りの顔を向けない。わたしは慈しみ深く、とこしえに怒り続ける者ではないと主は言われる。(12節)」という言葉に続いて、神様は罪を認めよと言われるからです。
私たちも恵みばかりに目を向けるだけでなく、自らの罪をしっかりと見つめなおす時、真の赦し、神の慈しみと恵みに触れることになるのです。

(20200927週報記載)


……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。