2020年12月30日水曜日

今週の黙想文(創1:3)

神は言われた。「光あれ。」
こうして、光があった。
──創世記1章3節

† † †

旧約聖書が語る世界創生の始まりは、簡潔に語られた神様の言葉がこの世界を造り上げていったことを語っています。
世界のすべてがこうして造り上げられたあと、「第七の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。(2:2)」と聖書は記していますが、神様はその後にも働き続けておられるのです。

宗教改革者マルティン・ルターはこの旧約の言葉を今なお神は語り続けておられるがゆえに、今の世界に光が存在している、と語りました。
同様に、聖書のみ言葉は過去に一度語られただけではなく、今なお私たちに語り続けられているのです。

聖書が語っているのは、楽園追放をはじめとした繰り返される人間の罪の問題に対して、神は人間を愛し、救いへと導くための関わりを決して諦めてはおられないということです。
ですから、今日の私たちのために語り続けられている神様からの言葉に、耳を澄ましてみたいと思うのです。
今日も神はあなたが歩む道の先を明るく照らすために、語ってくださっています──「光あれ」。

(20201227週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。