2021年1月13日水曜日

今週の黙想文(出3:14)

「わたしはある。わたしはあるという者だ」
──出エジプト記3章14節


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モーセが神様の名前を聞いたとき、神様はこのように答えています。
この答えを原典のヘブライ語の意味から探ってみると、「be(ある)」や「become(になる)」という意味の言葉が使われています。
たとえば私たちの周りには当たり前のように空気があり、空気が動くと風になります。神様はそのような存在であると自己紹介されたのです。
この世のすべてのものにおいて「あり」、そしてすべてのものが移り変わっていく──「となる」ことの中に働かれている、ということです。
神様は一人の人格者として存在していながら、私たちの世界そのものでもあるのです。
私たち自身も世界の一部として、神様の働きのうちにあります。
だからこそ、私たちが神様に出会うとき、時間や場所に囚われることがありません。
神様は私たちが生きているただ中にこそ共に生きておられ、働き続けておられます。
常に変わり続ける世の中だからこそ、変わらず「ある」神様を探し求めてまいりましょう。

(20210110週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。