2021年2月10日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ5:6)

イエスは、その人が横たわっているのを見、
また、もう長い間病気であるのを知って、
「良くなりたいか」と言われた。
──ヨハネ福音書5章6節

† † †

教会の活動を振り返ると、コロナのせいであれができない、これができないと悩むことから始まった一年でした。
その姿は、キリストの問いかけに対して、ベトザタの癒しの池に自分を投げ込んでくれる人がいないと嘆く病人のようだと思います。
他の何かのせいにして「○○ができない」と嘆いても何の解決にもならないのですが、思い悩んでいる時にはそれで頭がいっぱいになってしまうのです。
キリストはそのような彼に「良くなりたいか」と問いかけられ、その病を癒されました。
キリストがここで癒されたのは病だけではありません。
そこから一歩も動けなくなっている彼の心をも癒されたのです。
私たちもあらゆる「できない」が立ちはだかるときこそ、このキリストの問いかけを思い返したいと思います。
「したい」ことを見極め、その時々で「出来ること」に精一杯取り組むことができるようにと、キリストは私たちの心を癒し、明日へ向かって私たちの背中を力強く押してくださるのです。

(20210207週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。