2021年4月21日水曜日

今週の黙想文(詩23:1)

主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない
──詩編23篇1節


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詩編23編は詩編の中で最も親しまれてきた祈りの一つです。
自らを羊に、神様を羊飼いにたとえたこの祈りは、私たちの心を慰め、平安に満たしてくれます。

羊という動物は方向感覚が鈍く、また周りが駆け出す方向に考えなしに従って走り出してしまう動物であるそうです。
一人であろうと群れであろうと、放っておけば簡単に迷ってしまう生き物なのです。
23編の祈り手はこのような自らの「欠け」を知っているからこそ、羊飼いである神様の導きに全幅の信頼を置いているのです。

神様の導きは私たちから苦難を取り除いてはくれません。
しかし神様の導きの上でそれらが起こる時、意味ある試練として受け取ることが出来るようになるのです。
「命のある限り/恵みと慈しみはいつもわたしを追う。(6節)」とあるように、
地上のいのちの歩みの中で起こる全てのことを、神様からの恵みと慈しみの結果として受け取ってまいりたいものです。
(20210418週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。