2021年5月12日水曜日

今週の黙想文(詩116:7)

わたしの魂よ、再び安らうがよい
主はお前に報いてくださる。
──詩編116章7節


† † †

詩編116編の祈り手は逃れがたく近づく死に苛まれつつ、祈りを捧げています。
どうやら彼は何度も命の危機に晒されることがあったようです。
しかしそのたびに彼は祈り、平安を与えられていったことがわかります。
死は私たちの肉体が滅ぶことだけではなく、魂が弱りはて、絶望と不安が募り、誰のことも信じられなくなることも、死なのです。
それゆえ「あなたはわたしの魂を死から/わたしの目を涙から/わたしの足を突き落とそうとする者から/助け出してくださった。(8節)」と続けているのです。
イエス・キリストは十字架の死の別れを超えて、弟子たちに再び出会ってくださいました。
それはもはや死が、肉体に対しても魂に対しても永遠の別れではないことを教えるためでした。
キリストを信じる時、私たちの魂から死と絶望を拭い去ってくださる神様がおられるのです。
私たちもその信仰に立たされ、共に祈りたいのです。
「主はわたしに報いてくださった/わたしはどのように答えようか」──「わたしは主を愛する。……生涯、わたしは主を呼ぼう」「命あるものの地にあるかぎり/わたしは主の御前を歩み続けよう」と。
(20210509週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。