2021年5月19日水曜日

今週の黙想文(ルカ3:23-28)

イエスはヨセフの子と思われていた。
ヨセフはエリの子、それからさかのぼると……
……セト、アダム。そして神に至る。
──ルカによる福音書3章23-28節

† † †

家系図はなぜ大事なのでしょうか。
それは、自分が一人ぼっちで生きてはいないということ、過ぎ去りし日に確かに生きて、今日の私たちまで命をつなげてくれた人がいるという証だからです。
イエス・キリストの系図はマタイとルカに記されていますが、マタイはアブラハムから始めてイエスまでを記し、ルカはイエスからさかのぼって神に至ると記しています。
そして、神の御子イエス・キリストの十字架によって私たちが罪を赦されたことを信じる者は、神の家族として迎えられると聖書は教えています。
キリストの系図はイエスの出自が神からであるということを証するとともに、キリストを信じる私たちもまたその系図に加えられるということです。
それは、私たちがキリストによって確かに生かされ、決して忘れられることがないという福音を伝えるものなのです。
パウロもこのように言っているとおりです──「わたしたちの国籍は天にあります。(フィリピ3:20/口語訳)」。

(20210516週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。