2021年5月26日水曜日

今週の黙想文(ロマ8:15)

あなたがたは、
人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、
神の子とする霊を受けたのです。
──ローマの信徒への手紙 8章15節


† † †

一般的にキリスト教のイメージは「~しなければならない」が多い、と言われることがあります。
しかし、実のところ強制されることはありません。
毎日聖書を読むこと、愛に満ちた関わりに生きること、キリストの弟子としてのふさわしい生活を送ること……
これらのことはキリストからの命令であっても、従うことのできない人々を救いから振り落とすための試験ではないからです。
パウロが引用しているように「正しい者はいない。一人もいない。(ロマ3:10)」からです。
それでもなおキリストが私たちに言われたのは、私たちに「神の子とする霊」が注がれているからです。
キリストの十字架によって先んじて赦され、神の家族とされているという福音を私たちに信じさせるのは、聖霊の働きなのです(Iコリ12:3)。
そこから、絶えず繰り返される悔い改めによって、キリストの命令に自ら生きようとする信仰の自由な歩みが始まるのです。

(20210523週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。