2021年6月9日水曜日

今週の黙想文(ロマ13:14)

主イエス・キリストを身にまといなさい。
──ローマの信徒への手紙13章14節


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パウロはキリスト者が従う掟を「隣人を自分のように愛しなさい」に要約し、具体的なわざに結びつけています(ロマ12:9-21)。
この具体的な姿は全てキリストの姿に重なります。
パウロ自身、このような愛のわざに生きることの難しさを知っていました。
だからこそ自らの力だけにより頼むのではなく「キリストを着る」という表現を使うのです。
例えばどんなに私たちが仕事に行きたくないと思っても、生きるためには働かなければなりません。
キリストに生きること──キリスト者にとっての愛の行いもそれと同じです。
私たちの心が相手を愛せなくとも、私たちが着るキリストがその人を愛しておられるからこそ、私たちは「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。(マタイ5:44)」という人知を超えた神の愛に生かされていくのです。
それは、キリストが山上で語ったみ言葉の通りです。「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイ5:9)」
(202106週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。