2021年6月16日水曜日

今週の黙想文(出3:12)

神は言われた。「わたしは必ずあなたと共にいる。
このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。
──出エジプト記3章12節


† † †

モーセの生い立ちを辿ると、本来は生まれてすぐ殺されるはずだったヘブライ人でありながら、王族の養子とされ、同胞のヘブライ人を守ろうとするあまりに不慮の事故でエジプト人を殺してしまった過去を持っています。
ミディアンに逃れた時の彼の心には、ヘブライ人の中にもエジプト人の中にも居ることのできない孤独を抱えていたはずです。
しかし神様はヘブライ人──イスラエルの人々を率いてエジプトを脱出するリーダーとして彼を選びました。
出エジプトはイスラエルの人々を救い出すと同時に、モーセ自身が生きる場所を回復されていく出来事でもあったのではないでしょうか。
そして神様はいつも彼と共におられたのです。
神様は私たちにおいても生きるべき場所を与え、人との関わりを与え、そして必要な働きへと送り出してくださっています。
その歩みが共にある神様によって導かれ、自分にとって必要なものとして与えられていることを心に留めたいと思います。

(20210613週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。