2021年7月5日月曜日

牧師エッセイ(2021年7月)

最近、「シトラスリボンプロジェクト」というものを知りました。
元々愛知県の有志グループが始めたプロジェクトで、下図のように三つ葉のような形をした飾りを配ります。

シトラスリボンと
ルターローズ

このシトラスリボンの飾りには、「コロナウイルスに感染された方や医療従事者が、それぞれの暮らしの場所で『ただいま』『おかえり』と受け入れられる雰囲気を作り、安心し暮らしやすい社会(まち)を目指したい」という願いが込められています。
そして、三つの輪は「地域」「家庭」「職場(学校)」を表現しているのだそうです。

キリストは姦通の女がまさに石打の刑に処せられようとしている時「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい(ヨハネ8:7)」と言われました。
旧約聖書の楽園追放の物語が教えているように、自分に危機が訪れたとき、それから逃れようと他の誰かを裁いてしまうのが人の性、罪であるからです。
キリストは常に祈りを通して、神様に従う道を歩まれました。
キリストの歩みが証しているように、祈りは私たちを他の誰かに対する愛へと向かわせるものです。

シトラスリボンプロジェクトもまた一つの祈りと呼べるものです。
私たちの祈りを必ず聞き届けておられる神様に信頼し、この忍耐の時を裁きあうことなく乗り越えたいと思います。