2021年9月22日水曜日

今週の黙想文(イザヤ29:13)

唇でわたしを敬うが、心はわたしから遠く離れている。
──イザヤ書29章13節


† † †

新しい生活様式という言葉をもはや聞かなくなりました。
社会的距離を保ち、マスクと手指消毒をするというルールは私たちの生活の当たり前になったからでしょう。
一方でこれを同調圧力による強制だと感じながら従っている人も少なくありません。
自粛とあわせて多くの人々が不満を募らせ、堪えられなくなって来ている今こそ、何のためのルールであったのかを思い起こす時が来ているように思います。
キリストがイザヤの言葉を引用し、昔の言い伝えを批判したのは、ファリサイ派の人々が律法を強制するだけで、なぜその律法が定められたかを忘れてしまっていたからでした。
新しい生活様式は単なる命令ではなく、自分と、そして関わりを持つ隣人を病と死から守る愛から生まれたものです。
誰かを愛するための行為としてこのルールを受け取る時、私たちの心は、神様の心に適うという喜びのうちに、すすんで従うことが出来るようになるのです。
まだまだコロナ禍は続きそうですが、その中にあってもキリストが教えられた小さな愛の奉仕によって共に乗り越えていきましょう。

(20210919週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。