2021年9月8日水曜日

今週の黙想文(マタイ 6:11)

わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
──マタイ福音書6章11節

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主の祈りは、それは神様のための祈りと私たちのための祈りに分けられます。
神の御名、御国と御国の実現についての祈りの後、キリストは私たちにとって最も必要な祈りを、私たちのための祈りの最初に入れてくださいました。
それが「必要な糧」についての祈りです。
この糧は単に日々の食事のことだけを指しているのではありません。
神様は私たちの身体を養うだけでなく、魂をも配慮してくださるお方です。
先に祈った神様の御心によって私たちに与えられる導きや恵みを受け取ることも、私たちの魂にとって「必要な糧」であるからです。
そしてそれを受けて生きる時、続く他者への赦し、そして誘惑を避ける信仰者の歩みへと踏み出すことができると教えておられるのです。
この祈りが神様と私たちを結びつける一節であるとも言えます。
人が神様からついつい心を離してしまう罪の中に生きていることをキリストは十分にご存知でした。
だからこそ私たちにその糧を「今日」あるいは「毎日(ルカ11:3)」求めるようにと教えられました。
感謝と悔い改めをもって、日々これを祈り求めることから始めましょう。

(20210905週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。