2021年9月15日水曜日

今週の黙想文(マタイ7:11)

あなたがたの天の父は、
求める者に良い物をくださるにちがいない。
──マタイによる福音書7章11節


† † †

「求めなさい。そうすれば、与えられる(7節)」から始まる勧めはよく誤解されています。
私たちが神様に何かを求めて祈る時、特にそうです。
求めれば与えられる「良い物」は、必ずしも私たちの求める「良い物」ではないことがあるからです。
キリストは何を求めるかについて触れてはおられません。
なぜならここで勧められているのは、私たちが願うものを求めるのではなく、神様の御心を求めることだからです。
私たちが望んでいるものは本当に神様の御心に適った願いなのだろうか?と自分自身に問いかけることをキリストはまず私たちに求めておられます。
その時「わたしの恵みはあなたに十分である(Iコリ12:9)」とパウロが言うように、何も持っていないと思っていた私たちに神様から多くのものが与えられていることに気付かされるのです。
その気付きこそが神様から与えられる最も良い物の一つでしょう。
その気付きのゆえに、私たちは「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。(12節)」という御心に適った分かち合いへと押し出されていくのです。

(20210919週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。