2021年10月13日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ4:39)

その町の多くのサマリア人は、
……女の言葉によって、イエスを信じた。
──ヨハネ福音書4章39節


† † †

自分が神様とどのような出会いを与えられたか、そして今、神様とどのような関係を持っているのか──自分の信仰について、言葉にしたことはあるでしょうか。
私も神学校に行くまでは具体的な言葉にしたことがありませんでした。
たとえ教会の中でも、そのような機会は多くないように感じます。
キリストに出会ったサマリアの女性は、神学に詳しかったわけでもなく、話術に長けていたわけでもありませんでした。
彼女はただ、自分に起こったキリストとの出会いを単純に語ったことで、さらに多くの人々をキリストに出会わせたのです。
ですから、私たちが信仰を語るのに、聖書について豊富な知識は必要ありません。
上手い言葉でなくてもいいのです。
大切なことは、私たち一人ひとりにとって自分と神様との関係をどのような言葉で言い表せるかということです。
その言葉がはっきりと見えたとき、私たちの信仰の形がハッキリ見えてくるでしょう。
またそれを分かち合う喜びや、信仰で結び合わされた友としての関係も、一層豊かになるのです。
(20211010週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。