2021年12月29日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ1:16)

わたしたちは皆、
この方の満ちあふれる豊かさの中から、
恵みの上に、更に恵みを受けた。
──ヨハネ福音書1章16節


† † †

洗礼者ヨハネはキリストのことを、恵みをお与えになる方と言います。
しかも恵みを増し加える方だというのです。
ヨハネという人を客観的に見れば、あくまでキリストの前備えでしかない立場、弟子は離れ、最期にはヘロデ王に逮捕され無実の罪で殺されてしまったりと、ろくな人生ではありません。
それでも彼はイエスから恵みを受けたと言うのです。
いよいよ今年も終わりが近づいてきました。
この一年を振り返ってみると、私たちにとって、これはよかったと思うことと、大変だったこと、どちらが多く思い起こされるでしょうか。
もしかしたら大変な思いばかりが思い出されるかもしれません。
しかしそれでも全てが神様の守りと導きの中にあると、恵みなのだとヨハネは証しているように、私たちもまた、神様が何故その出来事を私たちにお与えになったのかを改めて考えてみたいのです。
それを通して、更に恵み深い来年へと歩みだしてまいりたいものです。

(20211226週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。