めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。
──フィリピの信徒への手紙2章4節
† † †
このような話があります。──フィリピの信徒への手紙2章4節
† † †
目の不自由な人が夜遅く友人の家から帰ろうとすると、友人は灯りのついた提灯を渡しました。
その人は「私には提灯はいりません」といいました。
すると友人は「そうでしょう、しかしあなたが提灯を持っていないと、目が見える人があなたに気付かずぶつかって危ないかもしれません」と教えてくれたという話です。
私たちが目の不自由な人が歩いているのを見かければ道を譲るように、私たちもこの目の不自由な人と同じく、気付かないうちに他の誰かからの愛のふるまいを受けていることがあります。
しかしそれに気付ことはなかなか難しいことでしょう。
だからこそ私たちには、私たちと他者との関係を見つめる第三者の目が必要なときがあるのです。
パウロはこの第三者を神様とし、神様の目を意識して歩む模範としてイエス・キリストご自身を指し示しました。
そして、キリストは私たちを「友」としてくださいました。
他者との愛の関係に生かそうとする友としてのキリストの言葉、提灯の灯りを、私たちも感謝して受け取ってまいりたいものです。
(20220227週報記載)
……今週の黙想とは……
日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。
あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。