2022年5月25日水曜日

今週の黙想文(創12:1)

主はアブラムに言われた。
「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、
わたしが示す地に行きなさい。」
──創世記12章1節


† † †

ここでアブラハムが神様から命じられたのは、頼れるものが神様以外に何一つない歩みをしなさいということでした。そこには大きな不安があったことでしょう。
しかし神様はアブラハムに「あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように。」と送り出すのです。
私たちの生涯の歩みの中にも、予想のつかない出来事や出会いが与えられたり、考えもしない場所へと導かれることがあります。
しかしそこで神様は私たちを祝福のうちに送り出し、関わりを持つ誰かをも祝福へ引き入れようとする働きのために用いてくださるものなのです。
私が初めて地元を出たのは大学生の頃でした。知らない土地へと移り住むことの不安が少なからずありましたが、巡り巡ってここ長野の地で牧師の働きを与えられ、多くの人々との関わりを通して祝福と恵みを受けている今、そのことを振り返ると、ずっと昔から神様の導きのうちにあったのだと思い返しています。
様々な不安を抱えつつも、私たちの生涯の歩みの中に満たされた神様の祝福に支えられつつ、日々を過ごしてまいりたいものです。

(20220522週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。