2022年6月8日水曜日

今週の黙想文(創1:26)

我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。
そして……すべてを支配させよう。
──創世記1書26節


† † †

神様は天地創造の一番最後に、自分たちに似せて人間を造られたと聖書は記しています。
そして人間に神様が造られたすべての「良いもの」を支配させよう、と命じられるのです。
この「支配」と訳された言葉は、人間の自由に扱ってよいという意味での言葉ではなく、むしろ「管理と維持」に近い意味合いの言葉が使われています。
毎年夏と冬の入りには「今年は異常気象だ」という言葉を聞くようになりました。
これまでとは違った天候の乱れが毎年のように起きているということは、神様から委ねられたこの世の「維持」とは程遠い生き方を私たちがしていることの証左でもあるのかもしれません。
そして、私たち一人ひとりもまた神様から造られた被造物です。
そのいのちの「管理と維持」を考える時、命を奪い合うこともまたそれに反することであるはずです。
天地創造物語とは単なる神話ではなく、神様が造られた世界の中で私たちがどのように生きるかを指し示す物語でもあるのです。

(20220605週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。