2022年6月15日水曜日

今週の黙想文(2コリ8:14)

あなたがたの現在のゆとりが彼らの欠乏を補えば、
いつか彼らのゆとりもあなたがたの欠乏を補うことになり、
こうして釣り合いがとれるのです。
──2コリントの信徒への手紙二 8章14節


† † †

私たちの人生は山あり谷あり、と表現されます。
登り調子で良い時もあれば一気に谷底に突き落とされるような悪いことが起こることもあるのが人生だからです。
この手紙が送られた頃のコリントの教会には「ゆとり」があったようです。
それは経済的に潤沢であったのか、あるいは様々な賜物を持つ教会員が多く与えられていたのかもしれません。
そこでパウロは彼らにその「ゆとり」を必要な人に分け与えるようにと勧めています。
なぜなら私達に与えられる「ゆとり」は、神様の恵みによるものであるからです。
「ゆとり」という言葉は聖書の中でここにしか出てきません。
それだけ私達の人生も山より谷が多いということかもしれません。
しかしだからこそ神さまから与えられている恵みに感謝をもって受け取り、それを独占することなく分かちあうところにこそ、ヨハネが語った通り「谷はすべて埋められ、/山と丘はみな低くされる(ルカ3:5)」歩みに導かれると聖書は語るのです。

(20220612週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。