2022年6月30日木曜日

今週の黙想文(ルカ5:32)

わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、
罪人を招いて悔い改めさせるためである。
──ルカによる福音書5章32節


† † †

ルービックキューブの作者であるエルノー・ルービック氏の自伝を読むと、氏のこのような言葉が綴られていました。
「人生において、失敗より有益なものはない。あらゆる点で成功より遙かに有益だ。間違いを犯す勇気を持たなければならない。間違いを犯さなければ、全てを本当にうまくこなすことは不可能だからだ」。
試行錯誤の生涯を通して出てきた氏の言葉は、どこかキリストと私達との関わりにも通ずるものがあるように思います。
キリストもまた、この世に正しい人などいないことをよくご存知でした。そこで御言葉を受け取る私達には繰り返し罪との格闘と、克服への試行錯誤が必要なこともわかっていたのです。
だからこそ罪人である私達に道しるべとしてのみ言葉を残し、永遠の赦しをお与えになるために、ご自分は十字架へと進んでいかれたのです。
幾度となく罪を犯し、幾度となく赦され、幾度となく悔い改めへと導かれていく、その繰り返しを通してこそ、私達は真に義しい道へと導かれていくのです。

(20220626週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。