2022年7月20日水曜日

今週の黙想文(創18:25)

全世界を裁くお方は、
正義を行われるべきではありませんか。
──創世記18章25節


† † †

旧約聖書で町ごと滅ぼされたソドムとゴモラは有名ですが、実はこの二つの町が滅ぼされる前、アブラハムが神様に対して「…人、正しい人がいれば滅ぼさないようにしてください」と繰り返し祈るのです。
そしてそのたびに、神様はアブラハムの願いを聞き入れ、ついには「正しい人が10人いれば滅ぼさない」までになるのです。
この物語が伝えているのは、私たちの祈りの通りに神様が動いてくださるということではありません。
この祈りの始まりには、アブラハムは神様の裁きの正しさを根拠にして、願い始めているからです。
ここに、祈りが神様とのコミュニケーションであることが表されています。
神様がどのようなお方かを知り、信じ、その上で祈りを捧げる時、必ずふさわしい形で神様が応えてくださることを、この物語は教えてくれるのです。
キリストもまた、「求めなさい。そうすれば、与えられる。(ルカ11:9)」と語られました。
この御言葉は、まさにそのような関わり方をしてくださる神様が、変わることなく今も私たちの祈りに耳を傾けてくださっていることの証なのです。
神様の正しさが見えにくい世の中にあってなお、それを信じ、委ねていくところに、わたしたちの祈りは御心の中に確かに聞かれていくのです。
(20220717週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。