2022年7月6日水曜日

今週の黙想文(使3:19)

だから、自分の罪が消し去られるように、
悔い改めて立ち帰りなさい。
──使徒言行録3章19節


† † †

棋士の羽生善治氏がある番組で、豊かな人生とはどのような人生かと尋ねられて「後悔がたくさんある事」と答えていました。
常に新しい一手を生み出してきた名人ならではの、真理をついた言葉だと思います。
ペトロは神殿でイエス・キリストの名をもって足の不自由な人を癒していきました。
そしてその奇跡を目撃した人々に対して、キリストは「命の導き手(3:15)」であると証し、それにもかかわらずそのイエスを十字架の上で見殺しにしていった罪に目を向けるようにと呼びかけていくのです。
私たちの人生の歩みにおいて、一度も失敗をしないということはあり得ないことです。歩んだ道のりが長くなればなるほど、後悔もまた増えるものでしょう。
しかし、自身の多くの過ちに向き合う時、そのような私たちの全てを受け止め、新しい、豊かないのちの歩みへと繋げてくださるのが、イエス・キリストというお方なのです。

(202200703週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。