2022年8月10日水曜日

今週の黙想文(ルカ1:36)

あなたの親類のエリサベトも、
年をとっているが、男の子を身ごもっている。
──ルカによる福音書1章36節


† † †

マリアが天使から受胎告知を受けたことは、当時のユダヤ社会では「夫ではない人の子どもを身ごもった」重罪とされてしまいかねないことでした。
しかし、それでもマリアが「お言葉どおり、この身に成りますように」と言えたのは、親類のエリサベトもまた神様の同じご計画によって身ごもっているという知らせがあったからではないでしょうか。
自分と神様の同じ計画のうちにあるエリサベトの存在によって、マリアは孤独の暗闇から抜け出したのです。
私たちがひとりで悩み苦しみを抱える時、神様はそれを確かにご存知です。
だからこそ神様は、わたしたちと同じ立場で寄り添ってくださる方として、人であり神であるイエス・キリストを、わたしたち一人ひとりのためにお遣わしになりました。
そして、マリアとエリサベトの間に生まれた共感と支え合いの心は、のちにキリストが人々との間で保ったものでもあったのです。
わたしたちもマリアとエリサベトとの関係のように、共感と祝福の祈りを分かち合う関係へと向かってまいりたいものです。

(20220807週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。