2022年10月12日水曜日

今週の黙想文(創12:3)

あなたを祝福し、あなたの名を高める。
祝福の源となるように。
──創世記12章3節 


† † †

イスラエルの人々の始祖としてよく名前が上げられる一人に、アブラハムがいます。
彼は聖書に登場する人々の中で、ノアに続いて神様と契約を結んだ人の一人です。
後のイスラエルの人々が受け継いだ神様と彼の契約は、「土地を与える」「子孫を与える」「祝福の源とする」の三つでした。
そして、その契約を信じ神様に従うために、アブラハムは生まれ故郷を捨て、神様の示す地へと旅立っていったのです。
しかしイスラエルの民は、そこにいるだけで周りに祝福が満ち溢れる生き方を、どうしてもできなかったのです。
争いと神様の裁きがあり、悔い改めてはまた神様から離れていく、その繰り返しをやめることのできない民の罪深さを旧約聖書は記しています。
だからこそ神様はイエス・キリストを遣わし、人々の罪を全て贖ってくださいました。
これは契約ではなく、一方的な恵みによるものです。
契約で人々を縛って生き方を強制するのではなく、わたしたちが自ら祝福の源として歩んでいけるようにと、この御言葉をもって、今日も神様は忍耐強く祈っておられるのです。

(20221009週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。