2022年10月26日水曜日

今週の黙想文(民9:8)

モーセは彼らに言った。
「待ちなさい。主があなたたちに何とお命じになるか聞いてみよう。」
──民数記9章8節


† † †

モーセは出エジプトの際、神様のメッセンジャーとして選ばれた人でした。
ある時人々から神様が定められた律法について尋ねられたとき、モーセは自分の判断を優先させるのではなく、一旦返答を保留にし、神様に尋ねに行くのです。
私たちも神様を信じていると、現実と信仰の狭間に立たされ、「神様、どうしてですか」と尋ねたくなるようなことに直面することがあります。
しかしそこで自分が持っている知識と経験だけですぐに答えを得ようとしてはいないでしょうか。
私達の理解のうちに神様を閉じ込めてしまうことは、いつしか自分を神様とすることにも繋がります。
むしろ信仰の問いが生まれる時にこそ、このような神様からの呼びかけがあることを、モーセの姿から聞き取りたいと思います。
聖書を読めば読むほど、信仰的な問いが生まれるのは自然なことです。
それは不信仰などではありません。
信仰をより深くし、私達との関わりをより強く愛の絆で結びあわせようとしてくださっている神様の呼びかけに応え、神様の御心を探り続ける歩みを、これからも続けてまいりましょう。

(20221023週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。