2022年11月9日水曜日

今週の黙想文(エフェソ1:4)

天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、
……キリストにおいてお選びになりました。
──エフェソの信徒への手紙1章4節


† † †

信仰とは私たちが神様と出会うことによって与えられるものですが、それでは私たちはいつから信仰者としての歩みを始めたのでしょうか。
洗礼を受けたときか、それとも、自分にとって最も思い出深い御言葉に出会ったときでしょうか?
私たちは生涯の中で様々な迷いや苦難を背負い、そこで神様に出会うことで初めて信仰者に変えられた、と考えるかもしれません。
しかしパウロは、私たちが神様と出会い、信仰者と定められたのは「天地創造の前」、私たちが生まれるずっと前に、それは決まっていたと言うのです。
私たちは生涯の途中で自ら信仰者となることを選んだのではなく、むしろ初めから神様からの選びのうちに私たちのいのちは与えられ、どのようなときにも愛をもって見守られてきたのです。
キリストは信仰のわざとして隣人を愛することを教えますが、それは文字通り全ての人が神様によって愛され、救いと信仰に生かされるべくして命を与えられた存在だからなのです。

(20221106週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。