2022年11月16日水曜日

今週の黙想文(エフェソ4:26)

怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。
日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません。
──エフェソの信徒への手紙4章26節


† † †

キリスト教の信者というと、多くの人からはまじめで優しい人ばかりだと思われがちです。
その一方で、ある人が「神様を信じた私は、怒ることもやめなければなりませんか?」と悩んでいるのを見たことがあります。
キリストは確かに神様が私たちに諍いや争いを望んではおられないと教えますが、聖書を読むとキリストの宣教者であるパウロですら怒ることがあったことを書き残しています。
わたしたちがキリストを信じても、怒りを消し去ることはできません。
そこで大事なのは「罪を犯さないこと」なのです。
怒ることは私たちにとって自然なことだと認めた上で、その怒りを誰かにぶつけたり、誰かを傷つけるために用いてはいけない、と勧めているのです。
心理学では怒りの感情のピークはたった6秒間と言われています。
それでも持続しているように感じるのは、その怒りを私たちが反芻しているからです。
怒りに駆られるとき、踏みとどまることが出来るように、この御言葉を心に刻みたいと思います。
(20221113週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。