2022年12月7日水曜日

今週の黙想文(1テサ5:25)

兄弟たち、わたしたちのためにも祈ってください。
──テサロニケの信徒への手紙 一 5章25節


† † †

テサロニケの教会にあてた手紙の締めくくりに、パウロは「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい……」と勧め始めますが、その最後にテサロニケの人々がパウロのために祈ってくれるようにと願っています。
そして、「この手紙をすべての兄弟たちに読んで聞かせるように、わたしは主によって強く命じます。」と締めくくるのです。
パウロは、私たちの祈りが自分の求めのためだけでなく、他の誰かのための祈りとしても捧げられるべきであることを教えています。
まさにパウロとテサロニケの教会の人々との関わりにおいて、相互に祈り合うこともまた、まさに喜びと感謝、慰めと励ましをお互いに生むことになるものだからです。
隣人のために祈るには、その人のことを深く知ることから始まります。
私達が決して一人では生きていないように、ともに神様に生かされている一人ひとりとして関わり合うことから、私達の日々の祈りもまた豊かになるのです。

(2022/12/04週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。