2022年12月14日水曜日

今週の黙想文(エレ17:10)

心を探り、そのはらわたを究めるのは
主なるわたしである。
──エレミヤ書17章10節


† † †

人の心に寄り添うことの大事さを聖書は私たちに教えますが、なかなか難しいものだと思います。
生きてきた背景も経験も価値観も一人ひとりが違うからです。
誰しも、他者の心を全て理解できる力を持ってはいないのです。
だからこそ、私たちの力の限界は、とにかく相手のことを知り、その心を想像する他ないでしょう。
しかしエレミヤの預言を通して、神様だけは私たちの心のすべてをご存知であると言われます。人間の力によってのみ誰かに寄り添おうとするのではなく、全てをご存知である神様にこそ、祈りをもって聞いてみることが大切であると聖書は語るのです。
なぜなら、私たちの心と誰かの心を結び合わせ、近くしてくださるのは、他ならぬ神様の導きであるからです。
キリストが単なる模範としてだけでなく、共に生きるものとして、今日も私たちの心に寄り添い、導いてくださっていることを覚えつつ、祈りをもってその背中に従う者でありたいと思います。

(20221211週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。