2023年1月11日水曜日

今週の黙想文(ロマ14:19)

平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。
──ローマの信徒への手紙14章19節


† † †

「実に、キリストは私たちの平和であります。…ご自分の肉において敵意という壁を取り壊し…(エフェソ2:14)」とパウロは言いますが、キリストのように全ての人との間から完全に敵意を取り除くことは大変難しいことです。
ましてや、互いの向上に役立つことどころか、妬みによって足を引っ張りあうことすらあります。
しかしパウロはここで理想論を語っているのではなく、具体的な兄弟との関わりについて述べたうえでこのように言っているのです。
あるビジネス書に、「大きな目標を達成するには、最終的にそこにたどり着くための小さな目標を達成し続けて積み重ねるのがよい」と勧められていました。
はるか遠くの理想にも見えるキリストの平和と向上が追い求められるためには、まず私たちの一番近くにいる人に対して平和を求めていくことから始めることから始めてみましょう。
そこにこそ、敵意の壁を取り除くキリストが、私たちとその隣人との間に立ってくださいます。

(20230108週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。