2023年1月25日水曜日

今週の黙想文(ルカ7:47)

赦されることの少ない者は、愛することも少ない。(ルカ7:47)

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子どもの教育について、日本とインドの違いは何かという話を聞きました。
日本では子どもに「人に迷惑をかけないようにしなさい」と教えますが、インドでは「あなたは人に必ず迷惑をかけるのだから、迷惑をかけられたらあなたもゆるしてあげなさい」と教えるのだそうです。
このような言葉の違いは、日本では「迷惑をかけなければ何をしてもいい」という考え方に至る危険性をもっています。
それは自己中心的な考え方で、いつしかそれは「迷惑をかけた人は罰しても良い」へと繋がってしまうものなのです。
イエスのもとにやってきて泣きながらその涙でイエスの足を洗い、香油を注いだ女性は、罪深い女性でした。
彼女の「罪深さ」に目を向けていた周りの人々は、イエスが彼女をどのように罰するかを期待していましたが、キリストは彼女の「愛」に目を留められました。
ここに私たちに対する神様の眼差しが表されています。
神様は私たちを裁き罰するためではなく、誰かを赦し共に愛に生きることを願いながら、私たちにキリストの十字架を指し示しておられるのです。
わたしたちは必ず誰かに迷惑をかけなければ生きてはいけません。
しかしその赦しに生かされていることをおぼえつつ生きる時、私たちのふるまいは愛へと押し出されていくのです。

(20230122週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。